星野有史 “研究所通信/ハーネスランド”

マリアのイラスト
 「ハーネス・ウィ研究所通信」のタイトル『ハーネスランド』は、天使犬ウィが暮らしていた故郷、理想の福祉社会をイメージした「共星=ハーネスランド」から名前をつけました。この星に住む天使達が協力し合って生活しているモデルを理想に、私達も心のハーネスを輝かせ、ともに助け合い成長できるコミュニティを願って発信するものです。
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秋風に運ばれてきた声!
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    秋風に運ばれてきた声!


    突きさすような日差しに外出もままなりませんでしたが、
    やっとシータスと秋風を感じて歩行できるようになりました。
    「ふー、なんて気持ちがいいのかな」
    それもそのはず、ここは清里高原。
    八ヶ岳からの自然クーラーに思わず両手を広げて飛び立ちたい気分にかられます。

    夏休み、京都に出かけた子どもたち。
    その帰りがこちらの休みと一致したこともあって、合流することに。
    「なら清里のレストランで」と。
    ちょっと渋滞に巻き込まれましたが……、
    予定時間を少し過ぎたくらいで無事首都高を脱出。
    待ち合わせ場所のレストランに行ったのですが、ない。

    時がたつのは早いもので、もうすでに20年前になるでしょうか!
    その頃、私たち家族は夏休みになると清里に。
    まだ盲導犬の受け入れが進んでいなかった時でしたが、
    この旅館はとーっても温かく迎えてくださり、
    それにそれに……
    料理がおいしい(#^.^#)
    そんなこともあって連続して行ってたんですね!
    隣りにその旅館が経営するレストランがあって……。
    今回、宿泊予定はないのですが、食事だけでもと思い行ったのでした。

    それとそれと、もう一つ。
    個人的なことですが、あまりにもこの旅館が気に入って、紅葉の時期、
    私は父母と三人、その時は二代目のアイメイト(盲導犬)キースと泊まりに。
    この旅が収められたエッセイ。
    『盲導犬キースのヒト観察記』(2008年)相川書房。
    その本を届けたかった。

    この後、3週間後に父は癌で他界。
    胸に刻み込むための旅。
    この旅館でゆっくりくつろぎ父は人生を終えたのでした。
    もちろん、事情は話していませんが、
    お礼もあって……20年引き出しに眠らせておいた一冊を。

    女将さんとお嬢さんが迎えてくださり、
    懐かしいお話しも!
    レストランはマスターがお年で締められたそう。

    また宿泊したい思いを胸に旅館を後にしました。
    その帰り道。
    妻の説明によるとシャッターを閉じたお店が目立つ、と。
    ここも、あそこも!

    以前、私が青春を過ごした頃の清里と言えば、それはそれはトレンド!
    今はどうして?

    こうした話になると
    どう活気を取り戻せるか、なんていった問題に。
    景気といった点では賑わった方が。
    それはそうですね。
    でもでも……。

    私の20年は?
    似たようなもの。
    決してうまくいっていたわけではないですけど、
    今よりは元気で輝いていたかな?
    清里の街がある意味で鏡のように思えました。
    ですが、
    淋しく感じられる一方で、そんな環境に心落ち着かされる面も。

    バブルがはじけ、
    少子高齢化が進み、
    ネット環境も、
    自然環境も、
    この20年は歴史にない変化だったのでは!

    こうした中で求められる発展とは?
    新しい価値観と幸福感。
    それは一体何なのか?

    清泉寮で一休み。
    「あー、なんてきれいな紅葉だろう」と秋風に亡き父の声が耳に届いたような?
    四季折々の景色。
    枯れることの美。
    戦争時代に生きて、高度経済成長期を働き通してきた父。
    癌を知り、死を覚悟した中で見た清里の紅葉。
    人生の質とは?
    幸せの意味とは?
    父の背中に新たな発展の道を考えさせられる夕暮れになりました。


    <星野有史>



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